地熱発電所における硫化水素対策

導入事例

導入先:地熱発電事業者(発電設備管理部門)
導入製品:コロシューター(硫化水素ガス除去装置)/低濃度硫化水素濃度計

背景・課題

地熱発電所では、地下から汲み上げる熱水・蒸気に高濃度の硫化水素(H₂S)が常時含まれており、タービン建屋・電気室・ガス処理設備といった主要設備が慢性的なH₂S環境にさらされています。高温・高湿という過酷な条件も重なり、金属腐食のスピードは通常環境と比べて格段に速く進行します。

具体的には以下の問題が繰り返し発生していました。

  • 制御盤・リレー接点の腐食による電気トラブルと誤作動
  • 電子基板の故障頻度の高さと、それに伴う設備更新コストの増大
  • 臭気による作業環境の悪化と周辺へのクレームリスク

換気・希釈による対策も試みられましたが、24時間連続運転が前提の地熱発電所においては根本的な解決に至らず、「除去型」の対策が必要と判断されました。


導入内容

現地調査によりH₂S濃度の分布と腐食状況を確認したうえで、コロシューターを各設備にピンポイントで設置しました。制御盤単位での局所対策も可能なため、既設設備の構成を変えることなく後付けで導入できています。

① コロシューターによるガス除去

吸着と中和を組み合わせたハイブリッド処理方式により、低濃度から高濃度まで幅広いH₂S濃度に対応。ダクト接続型・循環型のいずれにも対応しており、各拠点の設備レイアウトに合わせた設置を実現しました。年単位の連続運転においても安定した除去性能を維持しています。

② 低濃度硫化水素濃度計による効果の見える化

導入効果を数値で継続的に把握するため、低濃度H₂S濃度計を併設。処理前後の濃度データを記録することで、除去性能の維持確認と設備管理の根拠資料として活用しています。


採用のポイント

地熱発電所という過酷な連続稼働環境において、コロシューターが選ばれている理由は現場対応力とコストバランスの両立にあります。大型の薬液洗浄設備と異なりコンパクトな設計で後付けが可能なため、既存の発電設備を止めることなく導入できた点も、複数拠点での採用につながっています。

まずは一拠点でのデモ設置・実証からご対応することも可能です。導入をご検討の際はお気軽にお問い合わせください。

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